こんにちはケイです。
2016年に薬剤師の業界に新しい取り組みが始まりました。
それがかかりつけ薬剤師です。
この制度はこれまでの薬剤師の概念を大きく変える制度です。
まず薬局薬剤師の抱える問題についてお話しします。
薬局薬剤師の問題点
病気になった場合、どの病院にまずかかりますか?
まずは近所の行ったことのある病院に行かれると思います。
何回か受診したことがあればお医者さんの顔をイメージできて、
安心感があるからではないでしょうか?
初めて行く病院はやはり緊張します。
しかし思い切って通ってみると徐々に緊張感が和らいで通いやすくなります。
では、薬局はどうでしょうか?
病院には何回か行けばどのようなお医者さんがいるか顔を覚えますが、
薬局は大きい薬局ほど複数の薬剤師が働いています。
そのため薬の説明をしてくれる薬剤師が毎回違うことが多々ありました。
しかし、毎回違う薬剤師から薬をもらっていたらどうでしょうか?
薬剤師の顔を覚えられますか?
薬局のイメージはできても薬剤師のイメージができないという問題に直面します。
顔を思い出せない人に自分のもっともプライベートな身体に関わる相談をしますか?
そう、しないですよね。
だから患者さんは身体に変化があった時には病院に行ってお医者さんに相談していました。
さらに薬剤師自身も患者さんから相談されても、
良く分からない患者さんに下手な回答をして何かあった時の責任がもてないため、
「お医者さんに相談されてみてください」
と患者さんをお医者さんにタライ回ししてきたという問題もありました。
つまり薬剤師は無責任でまかり通っていた時代だったのです。
かかりつけ薬剤師とは?
そこで今回、登場したのがかかりつけ薬剤師の制度です!
これまで患者さんとの距離が遠かった問題を解決させる新しい制度です。
簡単にいうと
患者さんから薬剤師を指名できるといった制度です。
この制度を利用すると、毎回同じ薬剤師に薬の説明をしてもらえれるようになります。
話ができる薬剤師、知識のある薬剤師、経験豊富な薬剤師を自分で選べるようになりました。
毎回行く薬局に信頼できる薬剤師に
薬の説明をしてもらえれれば、
薬を飲むのも安心できますよね!
薬剤師の顔をイメージできるようになれば、
薬剤師との距離が近く感じますよね。
そうすれば、プライベートな身体の相談もしやすくなりますよね。
かかりつけ薬剤師の問題点
2016年に新しくできた制度のため、色々な問題点もあります。
- かかりつけ薬剤師として選べる薬剤師は薬局で働いている一部の薬剤師のみ。 特定の研修を受け、認定された薬剤師でないとかかりつけ薬剤師にはなれないという条件があります。
- かかりつけ薬剤師が一部の薬剤師に集中してしまって待ち時間が長くなってしまう
- 別途料金がかかってしまう
- 薬局に行ってもかかりつけ薬剤師が休みでいないこともある
- 自己負担金のない患者さんはかかりつけ薬剤師制度を利用できない
- かかりつけ薬剤師になりたくない薬剤師もいる
かかりつけ薬剤師は責任が増す
これまでは身体の相談はお医者さんが一貫して受けていましたが、
今後は薬剤師にも相談が来るようになります。
患者さんが相談に来てアドバイスをしたあとに、
患者さんに想定していたこととは異なる症状が出てしまったときには
薬剤師は責任を取る必要が出て来ます。
根拠のないアドバイスはできなくなります。
医療は常に前進しています。
これまでは当たり前だった医療がある日から通用しなくなることも多々あります。
そのため日々勉強をしていく必要があります。
勉強をしていく意識がない人は
今後薬剤師として活躍していくことはできなくなるでしょう。
最後に
2016年に新しく制度化されたかかりつけ薬剤師は
今後薬剤師の地位をあげる重要な制度だと感じています。
しかしそれは責任も増すということです。
責任もってアドバイスできるようになるには
日々の勉強が必須となります。
勉強した分だけ患者さんの喜んだ姿が見れます!
これからの薬剤師は努力した分だけ結果が出てきます!
是非一緒に努力していきましょう!!