薬剤師になりたい人へ

調剤薬局の薬剤師は楽な仕事?どんな仕事をしているの?

こんにちはケイです。

年が明け、これからインフルエンザが流行する季節となってきました。

今年は例年よりもインフルエンザにかかる人は少ないようですが、油断は禁物です!

しっかりと手洗いうがいをして予防しましょう!

 

この冬のシーズンが患者さんが一番多い時期なので

薬剤師が最も忙しい時期なのですが、

調剤薬局の薬剤師は一般の人からは

「薬を集めて出すだけ」

と見られがちなので

今回は実際にどのような業務があるのかお伝えします!

 

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調剤薬局の薬剤師の業務

調剤(ちょうざい)

これは言わずと知れた薬を集める業務です。

集めるだけでなく、塗り薬を作ったり、粉薬を作ったり、シロップ剤を作ったり、

さらには漢方薬を調合したりと処方箋に書かれたオーダーどおりに作ります。

集めるだけだと簡単なのですが

実はそれ以外の作業は結構時間がかかります。

 

たとえば、

粉薬やシロップ薬では

錠剤が飲めない赤ちゃんなどに出される薬なのですが

これは体重や年齢によって量が違うので

完全にオーダーメイドです。

そのため計算したりや量ったりするため時間がかかります。

 

他にも

塗り薬も意外と時間がかかります。

皮膚科の患者さんだと

患者さんの状態に合わせて○○薬と△△薬を混ぜた薬が処方されます。

この混ぜる作業が時間がかかります。

専用のヘラで混ぜるのですが

速さを重視して雑に混ぜると

薬の効果・薬の保管期間が変わってきてしまいます。

そのため丁寧に混ぜるので時間がどうしてもかかってしまうのです。

 

投薬(とうやく)

患者さんに薬を渡す業務です。

薬の飲み方や使い方を説明します。

 

それだけでなく、

患者さんの状態を聞いて、

本当にこの薬を渡して良いのかを確認しています。

 

実はこの作業は重要です。

 

私の体験ですが、

□□薬を処方された患者さんに薬を渡す際、

これまでに薬を飲んで体調が悪くなったことはないか聞いたところ

まさに

この□□薬で最近、

副作用を経験したと回答があったのです。

すぐさま医師に連絡して別の薬に変えてもらいました。

 

他にも、

もう体調も良くなったので◇◇薬を止めましょうと

医師から言われたのに

また◇◇薬が処方されている

といった事例もありました。

 

薬を渡す業務は意外と重要なのです。

 

薬歴管理(やくれきかんり)

患者さんに薬を渡した際に聞き取った情報を書き残す業務です。

患者さんごとに薬の記録をまとめています。

 

これまでに渡した薬、副作用情報なども記録に残しています。

最近では電子薬歴が主流ですが

まだこの電子薬歴を取り入れていない薬局は

紙で薬歴を残しています。

病院のカルテと似たようなものです。

 

患者さんが複数の病院に行っていると

ごくまれですが

別々の病院なのに同じ薬が処方されたりします。

それぞれの病院が把握せずに処方していることもあるので

薬歴を管理していると

このような事例でもしっかりと対処できます。

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鑑査(かんさ)

薬剤師の業務で一番、頭を使う業務がこの鑑査です。

 

処方箋に書かれた内容が間違っていないか

薬歴に書かれた副作用の出た薬が処方されていないか

調剤した薬が処方箋通りかと

間違いがないかを確認する業務です。

 

知識だけでなく経験や集中力が求められます。

業務を分けている薬局では

この業務をしている薬剤師は間違いなく

その薬局の中で一番の実力者です。

 

たとえば

一日1回しか飲む必要のない薬が

一日2回で処方されている場合があったり、

オーダーメイドの粉薬が

全然その人に見合っていない量が処方されていたり、

実に多様な気付きが必要となる業務なのです。

 

在庫管理(ざいこかんり)

薬局の薬の在庫を見る業務です。

現在の薬局はだいたい1200種ほどの薬を管理しています。

 

そのなかでも良く使われる薬とあまり出ない薬があります。

季節的なものや流行的なものや

新薬だったりと実に流動的です。

 

万が一、

薬を切らしてしまったりすると

患者さんに薬を渡せなくなってしまいます。

 

しかし、

在庫を抱えすぎると

経営破たんしていまします。

現在、高価な薬が多く出ています。

1錠3万円する薬もあります。

もしその薬を500錠在庫していたら

それだけで1500万円もするのです!

 

1200種あるのですからバランス良く在庫する必要があります。

この在庫管理は難しい業務なのです。

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保険請求

国からお金をもらうために請求する業務です。

皆さん保険証を持っていますよね?

この保険証を薬局に提示すると支払う額が変わります。

 

大体の人は3割負担ですが

75歳以上の人は1割負担だったり

生活保護の人は0割負担(タダ)だったりします。

負担額を患者さんに窓口で払ってもらいますが、

残りの

7割だったり

9割だったり

10割(全額)は

国に払ってもらうのです。

 

国に払ってもらう金額を計算して

決められた様式、手順に従って請求するのです。

 

もし請求作業を間違えて

国からお金がもらえなかった場合、

薬局はたちまち倒産してしまいます。

 

現在

ほとんどの薬局では

保険請求に慣れた調剤事務の人がこの業務を行なっています。

しかし、薬剤師が行なっている薬局もあります。

 

 

最後に

薬剤師の業務は「薬を集めて出すだけ」と思われていますが

大きく6つの業務が存在することを紹介しました。

  • 調剤(ちょうざい)
  • 投薬(とうやく)
  • 薬歴管理(やくれきかんり)
  • 鑑査(かんさ)
  • 在庫管理(ざいこかんり)
  • 保険請求(ほけんせいきゅう)

この業務は処方箋による業務ですが

それだけでなく薬の相談や健康相談も行なっています。

 

薬剤師の業務は簡単に思えるかは

人それぞれ考え方・感じ方は違いますが

私はなかなかハードな業務だと感じています。

飲むべきではない薬を飲んでしまった患者さんのことを考えると

どの業務も気を張り続けています。

家に帰る頃にはヘトヘトです。

 

しかしながら

やりがいもかなりあります!

勉強すればするほど

患者さんから

「ありがとう!これからもよろしくね!」

と声をかけてくれるのですから。