こんにちは現役薬剤師のケイです。
今回は薬剤師になるにための学校選びについて紹介します。
どの大学に進学するか
薬剤師や医師、歯科医師などの資格職は
「どの大学を卒業しても資格を取れば一緒!」
と言う人がいます。
しかし、私はそれがあまりに無責任な発言だと思っています。
日本の社会は仲間意識が他国よりも強い国柄だと感じます。
仲間同志でグループを作り、飲み会だったり、旅行とかいろいろな行事に行ったりします。
大学卒業後はしばらく製薬企業に勤めていましたが、
同期飲み、薬剤師同期飲み、○○薬科大学飲みだったり
同期旅行、チーム旅行だったりと何かと飲み会や旅行に呼ばれることが多かったです。
病院や薬局などの
同じ資格を持った、同じ資格しかいない職場でどうグループを作るのでしょうか。
それは出身大学なのです。
〇〇大学飲みだったり〇〇薬科大学コンペだったりです。
同じ出身大学ということだけで先輩からの可愛がられ方が違うのです。
そのため、最終学歴となる大学は気を抜かずにしっかり調べて受験しましょう!!
今回は偏差値という切り口から大学を見てみます!!
国公立大学
私立の薬学部とは別格の存在です。
受験科目が全く異なります。
私立薬学部では3科目で済むところが多い中、国公立では5教科7科目必要となります。
そのため難易度がぐっと上がります。
あまり知られていませんが、
一部の国公立薬学部は医学部よりも偏差値が高い大学もあったりします。
国公立薬学部が医学部よりもなぜ偏差値が高くなってしまうのか
それは学費が大きく関与します。
この後に紹介する
私立の薬学部は最低でも学費だけで年間200万円かかります。
薬剤師になるには6年間通う必要があるため、トータルで1,200万円必要となります。
しかし、国公立薬学部は年間の学費は50万円もかかりません。
そのため6年間通ってもトータルで300万円で済んでしまうのです。
学費だけでも900万円の差があるのです。
国公立の薬学部を6年間で卒業し、
薬剤師になれたのであればそれはかなりの親孝行をしたと言っても過言ではありません。
ぜひ皆さんには国公立薬学部を目指してもらいたいです。
私立上位校(偏差値65~58)
現在、病院・薬局で働いている薬剤師のほとんどがここの出身です。
私の実体験ですが、地域差もありますが
10人中7、8人はここ出身の薬剤師でしょう。
ここに入学できれば学歴について心配することはないでしょう。
私もここの位置の大学から卒業しましたが、
一度も学歴で悔しい思いをしてきませんでした。
私立でも上位校なので
業界のOB・OGにはかなり優秀な方が多くいて就職活動にも有利です。
国公立薬学部に行けなくてもこの私立上位校には行っておいたほうが良いです。
私立中堅校(偏差値57~50)
実は、ここに該当する大学はあまりありません。
伝統は私立上位校にはやや劣るが、決して侮れないというような大学です。
有名な私立医学部があって、それに薬学部がセットで付いているような大学です。
やや郊外にあったり、通学するのに苦労することが多いです。
医学部があるだけあって勉強内容は最先端な内容が学べたりします。
学生生活の仕方によっては医学部の友人をつくることも可能です!
ここに位置づけされている大学は
上位校に比べて卒業生が少ないため就職活動で少し苦労するかもしれません。
私立努力校(偏差値49~30)
ここに位置する大学はいわゆる「名前を書けば受かる」というような大学もあります。
ハッキリ言ってここに位置づけされる大学はお勧めできません。
ここに現役で受かったとしても浪人して上位校を目指たほうが良いと思います。
2010年ごろから文部省が薬剤師を増やすために
薬学部を増やす許可を出したことで一気に10校ほど薬学部が増えました。
しかし、薬学部を増やしたところで薬剤師の育て方のノウハウが全くなく、
どの学校も最初の卒業生の国家試験の合格率がかなり低かったようです。
国家試験浪人生を多く出したことで業界では問題視されていました。
国家試験の合格率が悪かったことで、
翌年の大学の志願者が募集人数よりも少なく、
全員合格というあってはならない事態にも発展しています。
もちろん全員合格ということは生徒・仲間の質もまばらで学校になじめず、
大学中退ということになってしまった人もいるようです。
なんとか努力して卒業し、国家試験に合格しても、
業界にはOB・OGがいないため寂しい思いすることも多いと聞きました。
大学にいる時も勉強の努力が必要ですが
社会人になっても努力をし続けないといけないでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は偏差値を目安に大学を紹介しました。
- 国公立薬学部
- 私立上位校
- 私立中堅校
- 私立努力校
薬剤師になる人は大学が最終学歴になります。
決して妥協せずにしっかりどの大学に行くか考えて受験しましょう!!
薬剤師になるための大学選びは偏差値以外にも
欠かせないポイントがありますので今後、順に紹介していきます!!