薬剤師になりたい人へ

薬剤師の主な3つの進路(病院薬剤師・薬局薬剤師・研究員)

 

こんにちは現役薬剤師ケイです!

小学生の子供に

「薬剤師はどんな仕事をしているの?」

と聞かれれば

「病院や薬局で薬を作っている人だよ。」

と答える方がほとんどではないでしょうか?

間違いではないです。

 

しかしそれだけではありません!

 

薬学部を卒業し、資格を取った私からすると

薬剤師はもっとたくさんのところで活躍している、活躍できる

と皆さんに知ってもらいたいです。

 

薬剤師にはどんな進路があるのかご紹介いたします!!

まず今回は一般的に知られている3つの進路を紹介します!!

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病院薬剤師

入院できるような大きい病院で働いています。

病院にある薬のすべてを薬剤師が管理しています。

飲み薬だけでなく、注射薬、塗り薬、特殊な放射線薬など。

 

最近では入院している患者さんのベッドそばに行き、

患者さんに薬の説明をしたり、

薬を飲んでからの体調の変化をみたり、

患者さんが入院中に薬で体調が悪化しないように注意を払っています。

 

医師や看護師の薬の質問にも日々回答しています。

 

日本には何千種類もの薬があるのですが、

病院内でどれを採用するのかを医師と相談して決めています。

薬の在庫のラインナップを見れば

病院の良し悪しがわかったりします。

 

病院に来る患者さんのほぼ全員が何かしらの薬を使います。

つまり病院に受診する患者さんのほぼ全員と薬剤師は関与しています。

 

病院薬剤師は責任感とやりがいのある仕事です。

 

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薬局薬剤師

細かく言うとさらに2つの進路があります。

調剤薬局薬剤師とドラッグストア薬剤師に分かれます。

 

調剤薬局薬剤師

病院で処方される処方箋をもとに薬を調剤し、患者さんに渡す仕事です。

医師が処方箋に書いた内容が間違っていないか確認しています。

医師も人間ですので疲れや寝不足でうっかりすることがたまにあります。

うっかりを見抜き、訂正して患者さんに正しい分量の薬を渡すという責任があります。

いろいろな病院・医師から処方箋が来るので幅広い知識が必要となります。

 

ドラッグストア薬剤師

店舗に置いてある薬をお客さんの症状に合わせて薬剤師の判断で勧めることができます。

お客さんの年齢、性別、病気歴など様々なことを考えて最適なものを選びます。

風邪薬からサプリメント、栄養剤まで幅広い知識が必要となります。

病院に行きたいが行く時間のない人や

症状が軽いので病院でなく自分で治したい人などいろいろな人が来ます。

 

 

製薬研究員

まだ未解明の病気の治療薬を見つけ出す仕事です。

大学、国家機関、企業などに所属し、日々新薬を創り出す努力をしています。

研究者の道はかなり狭く、研究員になったあとも根気が必要です。

薬の研究は国際化が進んでいるため英語は必須です。

とある企業は入社要件にTOEIC 800点が必須だったりと英語は欠かせません。

東大卒の超エリートでも一つの新薬を生み出さずに生涯を終えることもあるそうです。

とはいっても夢のある仕事です。

新薬が生み出されればその病気で亡くなる人がいなくなるのですから。

 

たとえば、

「天然痘」は知っていますか?

天然痘ウイルスにかかってしまったら約50%しか生きられない恐ろしい感染症です。

しかし、ワクチンが開発されてから、

天然痘ウイルスで悲しい人生を送る人がいなくなりました。

そして1980年に地球上から天然痘ウイルスが根絶したとWHOから宣言されました。

 

天然痘は医療関係者には有名な話なのですが、一般的ではないので

最近の身近な出来事では

日本では胃癌で亡くなっている人は年々減っていっていると報道されました。

それは外科的な手術による治療の進歩もありますが、

治療薬のラインナップを豊富さによるものが大きいです。

胃炎、胃潰瘍などをこじらせると胃癌になることがあるのですが

今では薬をしっかりと飲めば胃炎、胃潰瘍は治ってしまいます。

そのため、胃癌になる人も減少しています。

 

一つの新薬が大勢の命を救うわけですから

研究者はその夢に向かって日々努力をしているのです

 

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さいごに

  • 病院薬剤師
  • 薬局薬剤師
  • 製薬研究員

このように薬剤師の進路には一般的にはこの3つの進路があります。

この3つの進路は日々の勉強は欠かせないだけでなく、責任感・倫理感が必要不可欠です。

一つ間違えれば取り返し付かないことになります。

 

そのため、「ま、いっか!」な中途半端な気持ちで仕事ができません。

責任がかなりある仕事ですが、病気に一生立ち向かう患者さんのために頑張っています。

 

しかしこの3つの進路以外にも

あまり知られていない薬剤師の進路があることを次回紹介します!

お楽しみにー!!